教育サポーターとして活動しているパン・ミオクさんは、童話読み、展示会観覧などの教育支援を提供している。写真はパン・ミオクさん提供
“一人の子供を育てるには一つの村が必要だ”という言葉がある。教育は家庭、学校、地域社会みんなの仕事だという意味である。ソウル市が過ぎし2021年のテスト運営以後行っている’教育サポーター制度’は、これを実践する代表的な例である。教育サポーター制度は教育支援が必要な児童・青少年が地域社会の教育サポーターとの持続的な出会いを通じて、学習支援、情緒心理支援、特別ケアなど、適切な教育プログラムを受けられるようにする制度である。学校、家庭、地域社会の協力を通じた教育安全網の構築を目指している。
アジア言語文化研究所は、教育サポーター制度運営機関として多文化家庭の子供たちと色んな専門性を備えたサポーターたちを繋いでいる。サポーターの中で多文化理解教育の講師として活動しながら教育サポーターとして活動しているパン・ミオクさんを過ぎし2日に会った。下の方はインタビューの内容を再構成したものだ。
Q.教育サポーター制度はどんな方式で行われますか。 まずは教育支援が必要な子供たちを、学校の担任先生がお勧めしております。こういうふうにお勧めされた子供たちを、教育庁の傘下機関から機関別にマッチさせます。アジアンハブは、結婚移住女性関連の出版事業、教育事業などを行ってきて、多文化に関する専門性を認められ運営機関として選定されました。アジアンハブから活動している色んな専門分野の先生の中で、意味がある方々が申請し教育サポーターとして活動することになります。現在アジア言語文化研究所に所属して色んな専門性と背景を持った方々が、中国とカンボジアなどの多文化家庭の子供たちの教育サポーターとして活動しています。
Q.教育サポーターになるにはどんな過程を経らなければなりませんか。 教育サポーターとして備えるべき専門教育を受けて活動することになります。
Q.現在どんな子供を引き受けていますか。 小学校2年生の女学生を引き受けています。母親は地方で働いていて一ヶ月に一度くらい家に帰ってきて、ほとんどの時間を父親と一緒に暮らしている状況です。両親とも中国出身ですから、
活動を始める前、アジアンハブの中国出身の多文化理解講師が父親と二回面談をしたこともありました。
Q.活動はどのように行われますか。 一週間に一度、子供と会って、基本的に一緒に絵本を読みます。学業よりは子供の情緒支援に焦点を合わせて活動しています。絵本を読みながら家では言いにくい悩み事を分かち合うこともあります。私が博物館で働いた経験があって、子供を展示会に連れていくこともあります。今まで子供と会った回数は計10回で、4回くらいは野外活動をしていました。戦争記念館で開催されたエヴァ・アルミセンの特別展示会や、ソウルアート本ボゴでの飛び出す絵本展示会へ行ったり、一度は子供が友達に自慢するような所へ行ってみようとねだって猫カフェへ行ってみたりしました。猫カフェは少し例外でしたが、普通は絵本を一緒に読んで普段は行ってみなかった展示会へ行ってみながら子供の情緒支援のために頑張っています。
Q.教育サポーターとして活動しながらどんな難しさがありましたか。 一人の子供の成長には家庭での養育環境が占める割合が大きいです。しかし子供が具大的にどんな家庭環境にいるのか、親の教育のやり方はどうなのかは、教育サポーターとして把握しづらいです。また子供と一緒に過ごすと、父親から聞きたいことがたくさんできます。家庭で求める教育のやり方と私が思う教育のやり方の雰囲気がちょっと違うこともあります。初めて子供を引き受けた時は、父親が勉強に相当な割合を比重を置くという印象を受けました。ですが個人的には勉強を強いるよりは、子供のタイプに合うように教育の方向を取るべきだという考えがします。 こういう点は父親と慎重に話をしてみようかという必要を感じます。どうやら子供の教育が家庭の内外で進んでいるから、家庭との疎通が教育サポーターとして自然にできるという悩みではないかと思います。
Q.もし教育サポーター制度から残念なことがありますか。 残念ながら来年にこの制度が続けられるかどうか展望が不透明だという話しが聞こえてきます。制度の趣旨はとても良くて実務担当者も続けることを願っていましたが、予算編成により続けにくい状況になれるかもしれません。ですが制度の趣旨そのものが長い期間を置いてサポーターとして一人の子供の成長を共にすることにだけ、市からの予算編成とは関係なく形成された関係を続けられる道を悩む必要がありそうです。
Q.最後に覚悟を一言お願いします。 教育サポーターとして良い影響を及ぼせるという点が意味があると思います。子供にいい記憶、思い出を残せるようにお願いします。教育サポートそのものが、家や学校とは違う環境で行われるので、展示会へ行くなど普段は子供がしなかった経験をすることになります。子供に変わった機会を与えて、子供が家庭と学校の外で息づきができる空間を探す時、共にする人としてサポーター活動をしていきたいという考えです。
インタビューを進行してサポーター活動についてのパン・ミオクさんの真心と悩みを見ることができた。一人の子供の成長のために学校、家庭、教育サポーター、運営機関などの様々な主体が協力する姿を見て、教育サポーター制度の趣旨が達成されていることを感じた。特に教育の死角に置かれやすい多文化家庭の子供を対象とするという点で、アジア言語文化研究所のサポーターたちの活動がもっと意味深く近づいてくる。
ファン・スンヒョク記者hseungh12@naver.com |
